活用事例No.13武庫川女子大学
2027年4月より共学化
J-Bridge Systemで期待通りの入学者を獲得
武庫川女子大学
アドミッションセンター次長
立花 弘資 入試課長
武庫川女子大学
アドミッションセンター 入試課
山本 繁樹 主任
- 所属及び役職等はインタビュー当時(2026年度入試)のものです。
- 画像は、「2025ガーデンコンペひょうご花と緑のまちづくり部門」の学園の部で、最優秀賞にあたる兵庫県知事賞を受賞した、景観建築学科の上甲子園キャンパス花壇です。
- 2027年4月より共学化 武庫川大学へ
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- 同大学は、2027年4月より共学化し、「ダイバーシティと研究力で旋風を起こす大学」をテーマに、武庫川大学として新たな時代を迎えます。これからの激変する社会、多様化する世界において、学生が自分らしく一生を描ききる力を得るために必ずや寄与するものと考え、共学化を決定しました。
- また、懸念事項解消の方針として、現在の1・2年生および本学に進学を決めている附属高校3年生が大学を卒業するまでは、実質的に女子大学としての環境を維持できるよう最大限配慮すると発表しています。
- いま本学で学ぶ学生たち、そして新しい風のもと入学してくる学生たちにとって、豊かで実りある学びの場であり続けることが期待できる大学です。
総合型選抜の導入経緯
高校生の思いを積極的に受け入れるための入試
かつてのAO入試では期待通りの学生を募集できず2009年に廃止
高校での探求活動普及を見据え、2024年度入試からMUKOJO未来教育総合型選抜を導入
本学はかつてAO入試を行っていましたが、2009年に廃止した経緯があります。理由は、入学後の追跡調査をしてみると、AO入試だからこそと期待した結果が出ていなかったからです。
しかし、その後も学力試験のみでは測り切れない資質・能力を評価する入学者選抜を実施したいと検討を継続し、2024年度入試で「MUKOJO未来教育総合型選抜」を新たに始めました。その背景には、高校教育が大きく変わり、その一端として探究学習が広く、より高度に実践されつつあるということと、こうした探究学習にこだわりとやりがいを感じつつ取り組んでいる高校生が増えているということがあります。
高校生は、そこで培った自分の特性や資質・能力で大学入試にチャレンジしたいという思いを強く持っています。MUKOJO未来教育総合型選抜は、そんな受験生を積極的に受け入れることを目的としています。
この新しい総合型選抜の評価には、面接や書類選考に多くの先生方が関わります。一方、統一した評価機軸で揺らぎのない評価を行う必要もあります。これらを実現していく上で、J-Bridge Systemは大きな役割を果たしてくれました。
J-Bridge Systemの具体的な活用
総合型大学だからこそJBS導入
学科のアドミッション・ポリシーに従って、MUKOJO未来教育総合型選抜で受験生に課す内容は1次・2次とも多様
J-Bridge Systemは1次選考(書類提出・評価)と2次選考(面接などの評価)に活用
J-Bridge Systemを活用しているのは、MUKOJO未来教育総合型選抜の1次選考における書類提出と評価、2次選考における面接やグループ討論などの評価です。
本学は13学部21学科を擁する総合大学で、このMUKOJO未来教育総合型選抜は2025年度入試では建築学部の建築学科と景観建築学科、看護学部の看護学科以外の11学部18学科で実施しました。本選抜は、学科のアドミッション・ポリシーを強く意識した選抜であるため、受験生に課す内容は学科ごとに異なっています。
1次選考では、各学科の定番として自己推薦書や志望理由書を課し、学科によってはこれらに加えて、高校時代の活動報告書、入学後の学修計画書などを課しており、例えば健康・スポーツ科学部の2学科では、活動報告書と学修計画書の両方を課しています。こうした提出書類で課す文字数は、800~1,200字程度のものが多く、少ないものでは400字、多いものになると2,000字というものもあります。いずれにせよ、各学科のアドミッション・ポリシーを反映した提出書類が課されています。
2次選考の課題は、学科によりさらに多様です。面接、グループ討論、プレゼンテーション、小論文などがあります。
こうした提出書類や面接、グループ討論の評価では、各学科とも軸のぶれない評価を目指していますが 、アドミッションセンターとしてもこれを支援すべく、ルーブリック作成等に必要なアドバイスをおこなっています。
オープンキャンパスやウェブサイトで受験生にJ-Bridge Systemの使い方を説明
J-Bridge Systemは、評価者が入力すると瞬時に集計される等、利用するメリットは大きいのですが、年に1回しか使わないということもあり、どうしても戸惑う教員もいます。そこで、評価して入力するまでの簡易マニュアルを、河合塾から操作画面の画像の提供を受けて作成しました。これによってスムーズな運用が実現できており、トラブルはありません。
評価を実施する際、実施する部屋や評価期間を指定していますが、これら以外の制限は設けていません。もちろん、非常にセンシティブな情報を含んでいるので、取り扱いには細心の注意を払うよう注意喚起をしています。
受験生に向けては、MUKOJO未来教育総合型選抜のウェブサイトを用意しています。ここでは、募集要項だけでなく、J-Bridge Systemの操作方法を示すYouTube動画や受験生向けマニュアルを公開し、受験生にとってのハードルにならないよう配慮しています。
また、オープンキャンパスでは、30分ほど時間をとってMUKOJO未来教育総合型選抜ガイドのコーナーを設け、受験生に総合型選抜のポイントと併せてJ-Bridge SystemのYouTube動画を見てもらい、使い方の周知を図っています。
J-Bridge System導入のメリット
受験生からの問い合わせが少なく、対応業務の負担軽減化
紙での運用では事務作業が膨大化し、スムーズな運用は困難だったと推測
アドミッションセンターが評価の進行状況をリアルタイムで把握可能
評価者が主体的なMUKOJO未来教育総合型選抜の担い手として関わる
MUKOJO未来教育総合型選抜でJ-Bridge Systemを利用してみて感じるのは、もし紙で書類提出してもらう運用であったとしたら、大変な労力が必要であっただろうということです。他の入試区分で、紙で書類を提出してもらっている選抜があるからこそ分かるのですが、提出書類を評価者の人数分のコピーをするか、あるいは評価者に回覧して評価するのか、どちらにしても学科またはアドミッションセンターの事務作業量が膨大に発生することは間違いありません。J-Bridge Systemは提出書類をパソコンの画面で閲覧し評価入力もできるため、紙運用で発生する作業を解消でき、かつ評価から集計までのプロセスが非常にスムーズに進められます。
複数の教員が同時に評価を進めることができるのも大きなメリットです。負担なく評価ができる分、本学にマッチした学生を選抜しようという評価そのものへの先生方のモチベーションは高く、「MUKOJO未来教育総合型選抜の主体的担い手」という意識が高まっていると感じています。例えば一部の学科では、J-Bridge Systemのアーカイブ機能を活用し、全ての提出書類をダウンロードし、この評価に関わる全ての評価者が閲覧できるようにしています。これはその学科の先生方の「自分が評価を担当する志願者の提出書類だけではなく、すべての志願者の内容を知りたい」という積極的な意向に応えるためです。J-Bridge Systemは、評価者が自身の担当する提出書類のみ閲覧できる仕組みであるため、本学ではこのように対応しています。
加えて試験管理者が各学科の評価の進行状況をリアルタイムで把握できる点もメリットです。J-Bridge Systemを使用していない入試区分では、評価結果が入試課に提出されるまで、どのような状況にあるか把握できません。しかし、J-Bridge Systemは、各評価者の評価業務の進捗をリアルタイムで確認できるので、アドミッションセンターとして状況把握がしやすく、もどかしく感じることはありません。
さらに、受験生からの問い合わせ対応があった時の事務負担は大きいのですが、J-Bridge Systemを導入以降、登録や記入法などについての問い合わせが想像以上に少なくなったのもメリットだと思います。
成果と今後の展開
MUKOJO未来教育総合型選抜では、期待通りの入学者を獲得
今後はアーカイブ機能を学科教育やIRでの活用に繋げられたらと展望
J-Bridge Systemの書類提出機能を大学院や一般選抜に拡張することも可能
冒頭で、かつてのAO入試では必ずしも狙い通りの学生を獲得できなかったと言いました。MUKOJO未来教育総合型選抜で入学した学生の追跡調査はまだこれからなのですが、2024年度入試で入学した学生については、まさに期待した通りの力を発揮してくれているという手応えを得ています。ひとえにアドミッション・ポリシーを理解し、本学に入学したいという強い意欲を持ってチャレンジしてくれた志願者を、受け入れられているからだと思います。
現時点では、まだ何も決まっていませんが、今後は先にご紹介したアーカイブ機能で得られる入試情報も活用して、入学後の個別指導や、IRデータとして入試の改善や改革に活用したいという希望を持っています。
今後の展望としては、J-Bridge Systemの書類提出機能を大学院入試でも利用できないかと検討しています。本学にマッチした学生を選抜するため、学内DXを推進するためのツールの1つとして、このシステムを今後も活用していきたいと考えています。
- 関連リンク
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武庫川女子大学(公式サイト)
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2027年4月から共学化。「ダイバーシティと研究力で旋風を起こす大学」をテーマに、武庫川大学として新たな時代を迎える大学です。J-Bridge Systemで期待通りの入学者を獲得しています。
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武庫川女子大学(公式サイト)
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- J-Bridge System(JBS)
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河合塾によるJ-Bridge System(JBS)のご案内。Webを通じて、受験生の多様な資質や主体性を示す情報をデータとして獲得し、有効かつ効率的な評価の実現を支援するシステムに関する情報をお届けします。
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- 大学入学者選抜改革セミナー
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